7-2 人命救助、救命設備の取扱い
- 1 人命救助の方法
- (1)要救助者を発見したら、直ちに救助に向かう。
- (2)要救助者に近づいたら、機関を中立にし惰性で近づく。
- (3)ボートフックなどを差出す、救命浮環にロープをつけて投げ渡す、要救助者が衰弱している場合は、体にロープを付け救助に飛び込むなどして要救助者を確保する。
- (4)収容時は、エンジンを停止しプロペラへの巻き込み事故を防ぐ。
- 2 水中転落時の処置
- (1)落水者がするべきこと1)大声を出す、ライフジャケットの笛を吹くなど、自分が落ちたことを知らせる。2)落水した場合、できるだけ泳がないように体力を温存する。3)ライフジャケットを着用していない場合は、流木などがあればそれにつかまる、衣服の中に空気をためる、ブーツを逆さまにして空気を入れるなど浮力の確保を考える。
- (2)操縦者(乗船者)がするべきこと
- 1)同乗者の落水を目撃したら、即座に落水側に転舵するとともにエンジンを中立にし、プロペラを落水者から離す。
- 2)落水者に救命浮環等の浮力のあるものを投げ与える。また、昼間は発煙浮信号、夜間は自己点火灯など、落水者の位置を確認しやすいものを投下する。
- 3)落水者に接近する場合は、風や波の方向や川などの流向を考慮しながら接近する。
- 4)外力の影響を考え可能な限り、最短距離で接近する。接近中に落水者を見失わないように見張りを増やす。ある程度接近したら、進路が維持できる最低の速度に落とす。
- 5)落水者に船体をぶつけないように、救助作業時に行き足が無くなるように操縦する。収容時は、エンジンを停止し、プロペラへの巻き込み事故を防ぐ。
- 6)救助者を収容する際は、救助者の体力が弱っていることを考慮して行い、小型船舶は、片舷に加重がかかりすぎると転覆する危険があり、バランスを取りながら救助することが必要となる。落水者を船尾側に導き、後ろから収容するとよい。
- 7)救助作業は、そちらに気を取られて周囲の安全確認が疎かになるので、接近する場合も、救助するときも、安全確認を怠らない。
- 8)他船に救助協力を求めるときは、遭難信号を行う。
- 3 救助後の処置
- (1)意識の有無を確認する。
- (2)意識があれば、外傷の有無を確認する。
- (3)毛布等があれば保温に努め、できるだけ濡れた衣類を脱がせる。
- (4)意識のない場合、気道確保を行い、呼吸の有無を、胸の動きや呼吸音、吐息で確認する。
- (5)呼吸がある場合は、嘔吐・窒息に注意し、意識不明者の体位をとらせ経過を観察する。
- (6)呼吸が止まっている場合は、異物の除去を行い、人工呼吸などの救命処置を行う。
- (7)できるだけ早く陸上に向かう。携帯電話などでマリーナや医療機関に連絡を取り、上陸地点で医師や救急車に待機してもらうなどの手配をする。
- 4 救命設備の種類と取扱い
- (1)落水者に救命浮環を投げ与える場合は、下記を連結すると有効である。1)昼間:自己発煙信号2)夜間:自己点火灯
- (2)救助を求める場合は、下記を利用すると有効である。1)信号紅炎 2)火せん 3)発煙浮信号

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