4-4 定期点検項目
- 1 日常点検の点検項目
- 故障などの事故防止及びエンジンを調子よく使用するために、使用時ごとに必ず行う。
- (1)燃料系統1)燃料の残量2)燃料パイプ、ホースの損傷や漏れの有無3)セジメンター(フィルター)の水やゴミの有無
- (2)潤滑系統1)エンジンオイルの量2)ギヤオイルの量3)オイルの汚れ具合4)異物の混入の有無
- (3)冷却系等1)冷却水(間接冷却の場合)の量2)冷却水取入れ口の付着物や異物の有無3)冷却水循環経路の詰まり4)冷却水ポンプVベルトの損傷、緩み5)冷却水循環ポンプVベルトの損傷、緩み6)海水循環路の清水洗浄
- (4)電気系統1)バッテリーの液量2)オルタネーター(発電機)Vベルトの緩み、損傷
- (5)エンジン本体1)始動の円滑さの状態2)アイドリング状態の安定性3)スロットル操作とエンジン回転数の同調性
- 2 定期点検の点検項目と部品の交換
- メーカーの指定する時期や方法に従って点検整備を行う。点検項目や部品の交換は、各種エンジン毎に実施する項目が異なるので、取扱説明書や整備手帳などで確認する。定期点検は、専門家に依頼するが、できる範囲は自分で行う。
- 3 シーズンオフ・寒冷地での格納点検、シーズンインの点検
- (1)シーズンオフ・寒冷地での格納点検1)燃料は、満タンにするか空にする。2)プラグをはずし、少量のエンジンオイルをシリンダ内に入れピストンを数度往復させてシリンダー壁に行渡らせたのちプラグを取付けておく。3)バッテリーはターミナルを外しておくか、別に保管し、30~45日ごと、又は、比重がメーカーの仕様以下に落ちた場合は充電する。
- 4)寒冷地では、エンジン内の冷却水系統に溜まった冷却水を、専用排水口から完全に抜いた後、確実に締めておく。5)エンジンの外部を清掃し、防錆潤滑剤を塗布する。
- (2)シーズンインの点検1)エンジン各部に錆び、オイル漏れその他、異常がないか調べる2)燃料タンクが空の場合は、燃料を補給する。3)バッテリーの容量(比重)を確認し、結線する。4)エンジンの冷却水専用排出口が確実に締まっているか確認する。5)ハンドルやリモコンレバー等可動部が円滑に動くか確認する。
- 4 定期交換部品の交換時期・目安・理由
- (1)アノード(防食亜鉛)は、損耗が1/3~1/2程度海上係留している船は、陸揚げした場合に必ず確認し、必要に応じて交換する。
- (2)点火プラグ適切に清掃し、隙間調整を行えば使用できるが、消耗品と割り切って交換するほうがエンジンを調子よく使用することができる。白金プラグはエンジンの調子がよければ点検の必要
- はない。
- (3)エンジンオイル消耗品として、メーカーが定めた期間ごとに定期的に交換することが、エンジンを調子よく長持ちさせることとなる。また、オイルを交換するとエンジン音が少し静粛になる。
- (4)エンジンオイルフィルターメーカーが定めた期間ごとに定期的に交換することが、エンジンを調子よく長持ちさせることとなる。
- (5)ギヤオイルギヤやクラッチの保護のため、定期的に交換する。
- (6)Vベルト支障がない限り使用することができる。ただし、機種によってはVベルトの交換はエンジン据付ボルトを外す必要があるので、最初に予備ベルトを入れておくと良い。
- (7)冷却水ポンプのインペラインペラの翼が欠けたり、弾性が劣化し、冷却効率が落ちる。

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